目次
JavaScript データ型の種類
JavaScriptには6つのプリミティブ型と1つのオブジェクト型が用意されています。
プリミティブ型とは単一の値のみ格納できます。たとえば数値は「1」「2.34」といった数、文字列は「’abc’」などです。
どのプリミティブ型にもあてはまらないものがオブジェクト型です。オブジェクトは複数の値を格納できます。
通常プログラミング言語の変数は、格納する値に応じて予めデータ型を指定して宣言しますが、JavaScriptの変数にはデータ型の宣言は必要ありません。
型 | データ型 | 内容 |
プリミティブ型 | Undefined | 値が定義されていない状態。 |
Boolean |
ブール型。 True(真)またはFalse(偽)のどちらかを返します。 |
|
Number |
数値型。 数値は15桁まで有効です。 整数、小数、正、負、どの値も使用できます。 |
|
String |
文字列型。 文字列は、ダブルクォート(” “)またはシングルクォート(’ ‘)で囲みます。 どちらを使用してもよいですが、文字列の両端は同じ記号を使います。 |
|
Symbol |
ECMAScript6で新しく定義された型。 一意で不変な値。 |
|
Null | 値が入っていない状態。 | |
オブジェクト型 | Object | プロパティとメソッドで構成されます。 |
JavaScript 数値の計算
JavaScriptで足し算を行う方法を例に、数値の計算について説明します。
サンプルコードです。
■sample1.html
<!DOCTYPE html>
<html lang=”ja”>
<head>
<title>かいけつプログラム</title>
</head>
<body>
<script>
alert(1 + 2);
</script>
</body>
</html>
サンプルコードでは、「1+2」の足し算の結果である「3」をメッセージ出力します。
■実行結果
数値である、「1」、「2」はクォーテーションで囲いません。
JavaScript 文字列型
先ほどのサンプルコードで、「1」、「2」をダブルクォート(” “)またはシングルクォート(’ ‘)で囲むと文字列とみなされ、文字列が連結された結果、「12」と表示されます。
■sample2.html
<!DOCTYPE html>
<html lang=”ja”>
<head>
<title>かいけつプログラム</title>
</head>
<body>
<script>
alert(‘1’ + ‘2’);
</script>
</body>
</html>
■実行結果
JavaScript エスケープシーケンス
文字の中にはタブやダブルクォーテーションなど、文字として入力ができないものがあります。
このような特殊な文字を文字列の中で扱うには、バックスラッシュ(\)(Windows の場合は円記号)と文字の組み合わせて記述します。
これを「エスケープシーケンス」と呼びます。
例えば、文字列の中で改行する場合、以下のように改行してもエラーになります。
<!DOCTYPE html>
<html lang=”ja”>
<head>
<title>かいけつプログラム</title>
</head>
<body>
<script>
let message = ‘文字列の改行
2行目です。’;
alert(message);
</script>
</body>
</html>
文字列の中で改行する場合、エスケープシーケンスを使用します。
改行の場合のエスケープシーケンスは「\n」なので、以下のように記述します。
<!DOCTYPE html>
<html lang=”ja”>
<head>
<title>かいけつプログラム</title>
</head>
<body>
<script>
let message = ‘文字列の改行\n2行目です。’;
alert(message);
</script>
</body>
</html>
■実行結果
エスケープシーケンスには主に以下の種類があります。
エスケープシーケンス | 内容 |
\n | 改行文字 |
\f | 改ページ |
\b | バックスペース |
\r | キャリッジリターン |
\t | タブ文字 |
\’ | シングルクォート(’) |
\” | ダブルクォート(”) |
\\ | \\ |
JavaScript 演算子の種類
演算子は多数あります。ここでは、算術演算子を紹介します。
演算子 | 内容 | 例 |
+ | 加算演算子 | 1 + 2 |
– | 減算演算子 | 2 – 1 |
/ | 除算演算子 | 1 / 2 |
* | 乗算演算子 | 2 * 3 |
% |
剰余演算子(割算の余り) |
2 % 3 |
** |
べき乗演算子 |
2 ** 2 |
まとめ
JavaScriptには6つのプリミティブ型と1つのオブジェクト型があります。
プリミティブ型には数値型や文字列型など、単一の値のみ格納できます。
特殊な文字を文字列の中で扱うには、エスケープシーケンスを使用します。
以上、JavaScriptのデータ型の種類と演算子についての説明でした。