VBScript File オブジェクトを取得

VBScriptでFileオブジェクトを取得し、ファイルの作成日、更新日、ファイルサイズなどを取得するプログラムを作成します。

GetFileメソッド

FileSystemObjectを使用して、File オブジェクトを取得します。

object.GetFile(path)

objectには、FileSystemObject の名前を指定します。

pathには、取得したいファイルのパスを含む名前を指定します。

ファイル名のみ指定した場合は、カレントフォルダ内のファイルが対象となります。

pathで指定したファイルが存在しない場合は、エラーが発生します。

Set fso = CreateObject(“Scripting.FileSystemObject”)
Set myfile = fso.GetFile(“c:\temp\test.txt”)
MsgBox myfile.Size

Set myfile = Nothing
Set fso = Nothing

使用例では、取得したファイルオブジェクトのファイルサイズをメッセージ表示しています。

Fileオブジェクトのプロパティです。

プロパティ	内容
Attributes	属性を取得または設定
DateCreated	作成日時を取得
DateLastAccessed	最後にアクセスした日時を取得
DateLastModified	最後に更新された日時を取得
Drive	指定したファイルが存在するドライブ文字（「C:」「D:」など）を取得
Name	指定したファイルの名前を取得または設定
ParentFolder	指定したファイルが格納されているフォルダを取得
Path	ファイルのパスを取得
ShortName	MS-DOS形式のファイル名を取得
ShortPath	MS-DOS形式のパスを取得
Size	ファイルの容量をバイト単位で取得
Type	ファイルの種類をあらわす文字列を取得

■Attributesプロパティ

ファイル属性の取得、設定ができます。

ただしこのプロパティで扱う属性は、「読み取り専用」や「隠しファイル」など、オン／オフのみで表される情報です。

ファイルの日付やパスなどの情報は含まれません。

各属性には対応する数値が決められており、Attributesプロパティは有効となっているすべての属性の値を合計した数値を返します。

Attributesプロパティのプログラム例です。

Set fso = CreateObject(“Scripting.FileSystemObject”)
Set myfile = fso.GetFile(“c:\temp\test.txt”)

‘ReadOnlyがオンだったらオフにする
If myfile.Attributes AND 1 THEN
myfile.Attributes = myfile.Attributes + 1
‘ReadOnlyをオンにする

Else
myfile.Attributes = myfile.Attributes – 1
End If

Set myfile = Nothing
Set fso = Nothing

実行すると、「c:\temp\test.txt」ファイルは、読み取り専用に変更され、再度実行すると読み取り専用に設定されます。

Fileオブジェクトのメソッドです。

■OpenAsTextStream

OpenAsTextStreamメソッドは、ファイルを開きTextStreamオブジェクトを返すメソッドです。

Fileオブジェクトで表されているファイルを開くため、パラメータでのファイル指定はありません。

ファイル名のみ指定した場合は、カレントフォルダ内のファイルが対象となります。

myfile.OpenAsTextStream([iomode] [, format])

iomodeには、入出力モードを指定します。

formatにはファイル形式を指定します。

■Copy、Delete、Move

Copy、Move、Deleteの各メソッドは、それぞれファイルのコピー、移動、削除を行うメソッドです。

複数のファイルを処理する機能はありません。

VBScriptでFileオブジェクトを取得し、ファイルの作成日、更新日、ファイルサイズなどを取得する方法を説明しました。

Attributesプロパティでは、属性を変更する方法も紹介しました。

以上、VBScriptでFile オブジェクトを取得するプログラムでした。