VBScript メッセージの表示(WScript.Shell/Popup)

VBScriptでメッセージを表示する方法について説明します。

VBScriptでメッセージを表示する方法はいくつかありますが、今回はWScript.ShellのPopupメソッドを使用する方法について説明します。

WScript.ShellのPopupメソッドは、一定時間が経過したときに、自動的にメッセージを閉じることができます。

 

WScript.ShellのPopupメソッドの構文

WScript.ShellのPopupメソッドは、vbsファイルをダブルクリックや、コマンドプロンプトからcscriptで実行した場合、メッセージボックスが表示されます。

WScript.ShellのPopupメソッドを使用すると、ボタンのアイコンやアイコンを指定できたり、一定時間が経過したときに、自動的にメッセージを閉じることができます。

時間の設定ができるため、スクリプトの実行時に誰もいないような場合でも、自動的に実行を進めることができます。

これを利用すれば、誰かがコンピュータを使っている場合にはいくつかの選択肢を提示し、誰もいなければ標準の動作を行う、といった使い方が可能になります。

 

WScript.ShellのPopupメソッドの構文は以下のとおりです。

WScript.Shell.popup(”メッセージ”, 待機秒数, ”タイトル”, ボタン+アイコン)

 

■引数

引数 説明
メッセージ 表示するメッセージを記述します。
待機秒数 閉じ丸までの時間を秒で指定します。
タイトル メッセージボックスのタイトルを記述します。
ボタン+アイコン メッセージボックスに表示するボタンとアイコンの種類をしています。

 

■表示例

■ボタンの種類

定数 表示例
vbOKOnly 0
vbOKCancel 1
vbAbortRetryIgnore 2
vbYesNoCancel 3
vbYesNo 4
vbRetryCancel 5

 

■アイコンの種類

定数 表示例
vbCritical 16
vbQuestion 32
vbExclamation 48
vbInformation 64

 

■戻り値

定数 選択されたボタンまたは意味
vbOK 1 [OK]
vbCancel 2 [キャンセル]
vbAbort 3 [中止]
vbRetry 4 [再試行]
vbIgnore 5 [無視]
vbYes 6 [はい]
vbNo 7 [いいえ]
なし -1 待機秒数が経過した

 

 

WScript.ShellのPopupメソッドのプログラム例

WScript.ShellのPopupメソッドを使用したプログラム例です。

■test1.vbs

Option Explicit

 

Dim objws

 

Set objws = CreateObject(“WScript.Shell”)
objws.Ppopup “こんにちは”, 5, “かいけつプログラム”, vbOKOnly + vbInformation

 

Set objws = Nnotheing

実行すると、メッセージが表示されます。

 

「OK」ボタンをクリックすると、メッセージは閉じますが、「OK」ボタンをクリックせず、そのままにしておいても5秒後にメッセージが閉じます。

 

まとめ

VBScriptでメッセージを表示する方法のうち、今回はWScript.ShellのPopupメソッドを使用する方法について説明しました。

 

以上、VBScriptでメッセージを表示するでした。